ぼくが命をいただいた3日間

ぼくが命をいただいた3日間

キャスト:若山耀人,平祐奈,高橋和也,伊藤裕子,松原智恵子,坂田利夫,でんでん 監督:工藤里紗

2017年1月11日 DVD発売!

日本の伝統的な食文化をテーマに捉えた“食育エンターテインメント”映画

ストーリー

ストーリー

都会で暮らす小学6年生の悠介(若山耀人)は、生まれて初めて父・啓太(高橋和也)の故郷である山村を訪れる。啓太の勧めで、祖父母の源蔵(でんでん)とフミ(松原智恵子)が暮らす彼の実家で冬休みを過ごすことになったのだ。青い空と山の緑に囲まれた“田舎”の風景に気圧されながら、ようやく家に着いた悠介を、源蔵とフミが出迎える。しかし、そんな悠介を待ち受けていたのは、茶色いものばかりのご飯、つらい畑仕事、近所に住む奇妙な老人・辰雄(坂田利夫)との出会い…。悠介は一刻も早く帰りたいという思いを募らせるが、唯一、辰雄の孫娘・明日香(平祐奈)との出会いが、彼を思いとどまらせていた。だがある日、源蔵が「今夜のごちそうだ」と言って持ってきたあるものをきっかけに、悠介は、都会の生活では決して体験し得ない出来事に遭遇し、ショックを受けてしまう。そんな悠介に、「いただきます」の本当の意味を教える明日香。そして彼女には、誰も知らない驚くべき過去があった…。

2015年/日本/56分/カラー

イントロダクション

イントロダクション

『ぼくが命をいただいた3日間』は、日本の伝統的な食文化をテーマに、人が生きるということの本質を問う“食育エンターテインメント”作品。冬休みの3日間を父親の故郷である山間の村で過ごすことになった悠介は、祖父母や村人たちと出会い、彼らと畑仕事や猟を共にしながら、食べることのありがたさや命の尊さを学び、「いただきます」という言葉に込められた真の意味を知るようになる――。ひとりの少年の成長を通じて、現代に生きる私たちがつい忘れてしまいがちな“心の豊かさ”に改めて気付かせてくれる人間ドラマだ。
主人公の悠介を演じるのは、これが映画初主演となる若山耀人。NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』(’14)で官兵衛の幼少期を演じて鮮烈な印象を残したその瑞々しい存在感は、本作でも健在だ。そして、村に住む美少女・明日香役には、映画『案山子とラケット~亜季と珠子の夏休み~』('15)やドラマ『JKは雪女』('15)で主演を務め、各界から注目を集める平祐奈。鶏や鹿を捕えるシーンにも果敢に挑戦しており、可憐な中に芯の強さを感じさせる彼女の表情は、本作の見どころのひとつとなっている。

そんなフレッシュな2人の脇を固めるのは、悠介の祖母・フミを演じる名女優・松原智恵子をはじめ、父親・啓太役の高橋和也、母・里美役の伊藤裕子ら、日本映画界ではおなじみの実力派俳優たち。祖父・源蔵役のでんでんも、頑固だが情に厚い田舎暮らしの老人を好演している。さらに注目なのが、明日香の祖父の猟師・辰雄に扮する坂田利夫。普段は愛嬌たっぷりに周りを和ませながら、銃を構えた途端に厳しい表情を見せる辰雄は、ベテラン芸人の彼にしか体現できない役どころだろう。
監督は、現在も放送中の人気番組「昼めし旅~あなたのご飯見せて下さい!~」の総合演出も務める女性監督の工藤里紗。自身が手掛ける番組で培った経験から、家族とごはんの物語を発展させ、正統派ともいうべき感動のストーリーを描き出している。
役者陣の確かな演技、てらいのない力強い演出、そして観る者の胸を打つメッセージ。57分という上映時間の中に映画本来の魅力が詰まった『ぼくが命をいただいた3日間』は、老若男女を問わず、全ての日本人の琴線を震わせる、ささやかながらも志高き一作なのだ。

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都道府県 劇場 上映期間
東京都 イオンシネマ板橋 3月5日(土)~3月11日(金)
茨城県 イオンシネマ守谷 3月5日(土)~3月18日(金)
埼玉県 イオンシネマ春日部 3月5日(土)~3月18日(金)
群馬県 プレビ劇場ISESAKI 3月12日(土)~3月25日(金)